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人情馬鹿の一のレビュー・感想・評価

人情馬鹿(1956年製作の映画)
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キャバレー歌手・角梨枝子に入れあげて詐欺横領を働き捕まった男を救うために、その女自身が何の言われもなしに奔走する。男に好意があるのか、責任を感じているのか、ただ彼女が口にするのは「良いことがしてみたい」というだけである。黙って砂まで被せられたりして、その直情はたしかに理屈に合わないし呑み込みづらくはあるが、切実でもあり。ただただ情けない男・菅原謙次の正しい使い道。製本工場のボス浪花千栄子最高だったな。

弓削太郎『傷ついた野獣』
“傷ついた野獣”こと根上淳、獣系ヤクザは似合ってないとは思うけど、ヤクザに憧れるスラムのませガキとの交流はなかなか良い。片山明彦イケメン。
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