ゴン吉

網走番外地 南国の対決のゴン吉のレビュー・感想・評価

網走番外地 南国の対決(1966年製作の映画)
3.9
網走刑務所帰りの男の任侠を描いた「網走番外地」シリーズの六作目。
高倉健が主演、シリーズレギュラーメンバーの嵐寛寿郎や吉田輝雄、田中邦衛らに加えて千葉真一らが共演、
大原麗子と三原葉子がヒロインを演じ、町田政則が子役を演じる。

網走刑務所から橘真一(高倉健)が出所するが、竜神一家のために入所したのにもかかわらず、先代の親分は沖縄で事故死して、竜神一家からは破門状を渡される。
橘は先代の親分の事故死に疑問を抱き、真相を確かめるためにフェリーで沖縄に向かう。
船中で、生き別れの母を探すために密航していたスリの少年(町田政則)と出会う.....  

”泣いて 泣いて また泣いた 男一匹 高倉健が 沖縄無法街に 殴り込み!” 
まだ沖縄がアメリカに統治されていた時代が舞台で、沖縄に行くのにパスポートが必要だったり、自動車が右側通行している。
日本人がパスポートを盗まれて密入国で警官につかまるなど、当時の様子が窺い知れる。
首里城の守礼門や現地の祭り、当時の歓楽街の様子も映し出される。
もちろんクライマックスは高倉健の討ち入りで決めてくれます。
メインの任侠ドラマに加えて、生き別れになった母を探しに一人でフェリーに密航した少年のサイドストーリーを絶妙に絡ませており、最後は涙です。
「真面目にやれよ」
「お兄ちゃ~ん」 

22022.12 BS12で鑑賞
ゴン吉

ゴン吉