ガブXスカイウォーカー

野蛮人のようにのガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

野蛮人のように(1985年製作の映画)
4.0
ヤクザに追われる推理作家、有栖川珠子(薬師丸ひろ子)とチンピラの中井英二(柴田恭兵)。珠子は刺された英二を海辺の自宅に連れ帰るが・・・・。
なぜ珠子と英二がヤクザに追われるのか? 
なんてミステリー要素はどーでも良くて、当時の俺が気になったのは、薬師丸ひろ子と柴田恭平がいつセックスするのか? だった。タイトル通り野蛮人のようにやるのか? などとあらぬ妄想を抱いていた・・・・・んだけど、引っ張るだけ引っ張っておいて結局、セックスどころかキスもなかったよ!(笑)

前作『Wの悲劇』でアイドルから女優に成長したと言われる薬師丸ひろ子(当時21歳)は重傷の柴田恭平(当時34歳)を懸命に看病し、そして甘えまくる。さらに酒を飲み、タバコを吸い、おまけにシャワーシーンまである(パイオツもケツも見えないけどね!)。堂々の主演女優ぶりだ。一方、恭兵はギャグはほとんどなく、ワイルドなチンピラを頼もしく好演。前半はひろ子と恭平のスリリングな逃避行、後半はたっぷり二人の甘い生活を描いて、当時絶好調とも言える二人の魅力を浮き彫りにする。

今作は良く言えばシンプル、悪く言えば薄っぺらい。いまや話題に上がることもないが、恋愛、ミステリー、アクション(クライマックスでは銃撃戦まである)が詰まっていて面白い。薬師丸ひろ子、柴田恭兵、どちらを語るうえでも欠かせない一本であろう。懐かしさ補正で大オマケして4.0。