喜連川風連

話の話の喜連川風連のレビュー・感想・評価

話の話(1979年製作の映画)
-
自分が昔、住んでいた新潟の薄どんよりとした雲や、雪で閉ざされて、どこにもいけない孤独感を思い出す。

雪国の人特有の感覚を感じるアニメーション。日々の生活の中に死の香りが常にしている。

構成は映画では珍しい詩のようなもの。

Aメロ、サビ、Bメロ・・と繋がる歌詞世界のように、一定のリズムで各映像が散文的に繰り返される。

オオカミにノルシュテイン自身を仮託しているのだろうか、わからない。

記憶の断片と空想と社会の記憶が行き来して、幻想的な映像詩を織りなしていた。
喜連川風連

喜連川風連