ポンコツ娘萌え萌え同盟

風雲天満動乱のポンコツ娘萌え萌え同盟のレビュー・感想・評価

風雲天満動乱(1957年製作の映画)
4.7
※続風雲天満動乱 完結編を含めた感想となっています。

アラカンが扮する大塩平八郎、味があってかっこいい。
……というか、これ隠れさせちゃいけない邦画の傑作の一つだろ。
VHSしかないのが悔やまれる。今からでも遅くないから円盤化か動画配信サービスで配信すべきだと思う。

天保の飢饉より幕府の圧政から大阪の百姓などを守る為に立ち上がった大塩平八郎を描いた作品で、前編後編通して大塩平八郎の乱とそれに向かうまでを描いてる。
大塩平八郎の乱の要素が濃く描かれているから後編(続風雲天満動乱)は特に重厚な展開となっている。
前編(風雲天満動乱)も奉行との戦い描きながらも邪教といった要素も出てきて面白い作品だし、邪教を出すことで天保の飢饉の混乱を表している気がした。

一方で映像も良く、前編後編共に殺陣のシーンの完成度が高いが、それ以上に後編の打ち壊しから戦場と化した大阪城下町での戦いのアクションから画面構成まで邦画史上最大クラスの大迫力を堪能できる。これ絶対映画館で見たら鳥肌立つくらい。
文句なしの大傑作