過去にDV夫から逃れた後、福祉局に子供も奪われた母親の話。
とにかく母親の姿が痛々しい。パラグアイ人男性と出会い幸せになるのかと思っていたが、問題は山積。
このマギーをささえるジョージというパラグアイ人男性の器の大きさに感心する。
あれだけマギーが暴れてもいつもなだめて抱き締めてきっと大丈夫と寄り添う。僕がそばにいたいからだと。
だけど彼の祖国での複雑な事情と、英国の福祉の「子供のため」という建前はあるが親たちには冷徹すぎる制度が立ちはだかる。
二人の姿だけ見ていると、決して裕福ではないがささやかな家庭を持つ分には問題なさそうに見えるんだよね。
だけど過去の騒動やジョージの事情は制度上見逃すことはできず、臨機応変という言葉はそこにはなく、ほぼマニュアル通りに強制的に引き離される子供たち。辛すぎた。
それならもっと計画的に子作りするとか、もう子供を作らないという選択肢が彼らにはあったはずだが、僕たちだって家庭を持てるということを証明したいがためだったのかもしれない。