ピンフまんがん

レディバード・レディバードのピンフまんがんのレビュー・感想・評価

4.0
これはいろいろとよくできた映画だと思う。
むさ苦しい奴ばっかり出てきて、まさに、まともな人間が不思議といない。でもなぜか、双方の主張が間違ってはいないわけで、特定の人間が感情移入できないということもなくつい見入ってしまう。今回もまんまと「ケン・ローチマジック!」にハマってしまった。
日本とはやや法が違う里親制度。日本でも虐待問題で騒がれている現状を見ると、この作品の社会福祉局のやり方も間違ってはいないし、主人公も、可哀想と言えば可哀想ではある。社会問題の扱いがホント上手だね。
しかも、今回も素人役者が多いはず。なのになんでこう、そろいもそろって演技が上手いんだろう?

日本では昨今の子供虐待は毎日のようにニュースで見る。正直、そこまで関心あるんだからこの映画は日本でこそもっと見られてもいいと思う。「主人公、結局9人も子供産んどるんかい!」という突っ込みはナシで。