ちゃーりー

春のソナタのちゃーりーのレビュー・感想・評価

春のソナタ(1989年製作の映画)
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お手入れが行き届いていない藤棚に咲きこぼれる黄藤花、空に透けるような淡い紫のリラの花... お部屋の中でうつむく、黄色のチューリップ... 真っ白な桜の花々もとっても可憐で、大好きな春が待ち遠しくなりました!

ロメールの映画を観ると、自分が嫌がっている他人の言動を、自分も他人にやっちゃってるよ〜と教えられている気分になって、たまに映画の中でまで居心地悪くしなきゃいけなくなったり...
日常の気恥ずかしさが散りばめられているからか、映画がお開きになったあとの日々を予感させてくれて、不思議と観た作品すべてを好きになってしまいます。

ナターシャの自然体でキュートな着こなしや、題とは違って夜に向いてる“夜明けの歌”のピアノの音も、アパルトマンの茶色の扉にもときめきました〜♪

哲学の教師であるジャンヌのこだわりぬいた言葉も魅力的で、共感させられます。
“場所に敏感”
“常套句で誤魔化しちゃダメ”

今年22作品目
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