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ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1のshihoのレビュー・感想・評価

3.0
原作に比べるとハリー達がかなり行き当たりばっかり。
命を狙われてて今やお尋ね者で、ポリジュース薬と透明マントを使って行動していたはずなのに、映画ではハリーが何故か「生まれたままの姿でいたい」とか言い出す。終始そのまま、場面ごとに衣装チェンジしながら景色の綺麗な場所に飛んでいる。まるで宝探しの旅をしているかのように緊張感がない。

情報も入ってこない、ただ人目を避けてテントで寝起きし、心細さと途方もない計画への不安、そんな仲でだんだん険悪になっていく3人なのに、映画の描き方ではロンがただハリーに嫉妬して出て行ったかのような印象になってないか?
ロンはそこまで表に出してなかったし、ペンダントを壊す段階で心の闇が露呈したはずだった。
(ただし目の下にクマつけてだんだん病んでいくルパート・グリントはかなりセクシーだった)
派手で豪華にしようとするあまり、大切な心のつながりを描けていない印象。

パチルダのところはなかなか
ホラーぽくてよかった。
でもほんとは、あそこはヴォルデモートが飛んでくるところを辛くも逃げ出したんだよ(笑)

ルーナの家のシーンをとても楽しみにしていてので、ただのボロ小屋になってしまって残念。

ハーマイオニー役のエマは、確かに美人だけど、なんだか気が強そうで、ハリーもロンも逆らえない印象が強い。
原作のハーマイオニーはもっと優しさとやわらかさのある人物だと思う。
ドビーのシーンは夜で星が輝いていたはずなのに。
マルフォイの館のシャンデリアは確実にもっとでかい(笑)!
あと、クリーチャーだって大事な一悶着あったんだぜ!!

原作を愛するあまり、映像化はちゃっちく見えてしまった。
膨大な厚さの本を映像にするのだから、仕方ないのかもしれないけどね。。
読んでない人はこれでは間違いなく理解出来ないだろう。
理解する必要なんてないのかな?ハリポタを映画化することが大事なのかな?(笑)
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