闇の帝王ヴォルデモートの不死身化を阻止すべく、世に7つある分霊箱の破壊工作を敢行するハリーたち。ところが、身内に内通者がいるのか、彼らの行動が事前に漏れており、出鼻を奇襲で挫かれて、仲間を失う。ハリーとハーマイオニーとロンの三人で行動した際は、ロンがハリーとハーマイオニーとの関係を疑って仲間割れが生じる。そして彼がその疑いを打砕くとき、伝説の剣で一つ目の分霊箱を破壊することも叶う。つまり一つ一つのエピソードや敵役の存在が、主要人物たちの薄暗い内面の象徴や代理になっていて、それを克服する成長譚が展開されている。
