春とヒコーキ土岡哲朗

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1の春とヒコーキ土岡哲朗のネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

うーん、次のクライマックスにすべての期待をかける。

最終章は二部作で余すところなく映画化したわけだが、省略してよかったと思う。
最初の、ハーマイオニーが両親の頭から自分の記憶を消す場面は、とても悲しくい良いシーンで、期待大だった。最後に3人きりでの行動がたくさん見られるのも良い。ドローレス・アンブリッジ再登場は最高の采配で、あのムカつく最悪の敵ともう一度絡めるのかとワクワクした。3人が魔法省の職員に変身して潜入したところは、映像としては最終章に来て全然見たことないおじさんおばさんが10分くらい映っている状態なのも面白かった。

でも、森に行ってからが長かった。ドローレスからロケットを奪うのに時間をかけて、それを壊すための剣探しにも時間がかかる。分霊箱もいっぱいあるのに、一つでこんなに苦戦するのかとじれったい。しかも、それがずっと陰鬱な旅。3人がロケットのせいで『ロード・オブ・ザ・リング』みたいなカリカリ状態になり、楽しくない。闇の魔法使いでもない「人さらい」との戦いも長い。ぽっと出の普通の人(マンダンガスやダンブルドアのご近所さん)をキーマン扱いして追いかけるのも、前作のスラグホーン先生と同じ。二部作に分けずに3時間ちょいでまとめた方がよかったと思う。