もちお

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1のもちおのネタバレレビュー・内容・結末

2.5

このレビューはネタバレを含みます

 通しで観るのは初めてです。
 吹替版です。
 原作既読ですが、かなり前に読んだので比較はできません。

 映画『賢者の石』から『謎のプリンス』までは楽しみました。
 一方、本作はモヤモヤするところが多かったです。

①良かったところ
・お馴染みのキャラクターたち
 たくさん登場するので楽しかったです。
 キャラクターではないですが、ハグリットのバイクが懐かしかったです。

・ハーマイオニー
 圧倒的な有能ぶり。
 頼もしかったです。

・三兄弟の物語
 本作で一番好きなところです。
 シリーズ全体でも一番好きなところの1つです。
 アニメーションの雰囲気がいいですし、内容にも惹かれました。
 死との向き合い方についての物語として興味深かったです。

②気になったところ
・序盤にゴールを明確にしてほしかったです
 分霊箱の破壊を目指しているのは分かりました。
 が、ハリーたちが分霊箱を何個破壊しないといけないと考えているのか。
 その辺りを序盤で明示してほしかったです。
 『謎のプリンス』でヴォルデモートが魂を7つに分けたことは示唆されているので、何となくは分かるんですけれど・・・
 はっきりさせないまま進むので、ハリーたちが行き当たりばったりで動いているように見えました。

・あっさり退場していくキャラクターたち
 状況の深刻さを示しているとは思いつつ、物足りなかったです。
 特にマッドアイ。
 台詞での退場は寂しかったです。

・見慣れないキャラクターたち
 新キャラクターなのか。
 私が覚えていないのか。
 どちらか分かりませんが、知らない登場人物がちょこちょこ出てきました。
 少々混乱しました。

・マンダンガス・フレッチャー
 いかにも信用ならなそうな人物でして。
 なぜハリーを隠れ家に移すという重要任務に選抜されたのか。
 他の顔ぶれからすると、明らかに浮いていました。
 その後のロケット絡みの展開のための配置に感じました。

・ロンが拗ねる
 本作で一番乗れなかったポイントです。
 『炎のゴブレット』でも描かれたので、「またですか・・・」と。
 あと、あのロケットはハーマイオニーの不思議なバッグに入れて持ち運んだらダメなのかなとも思いました。
 わざわざ首から下げてイライラしなくてもと。
 仲違いを描くために、首から下げさせられているように感じました。

・グリフィンドールの剣
 あの池(川?)に落ちてるのがシュールでした。
 アクシオを諦めて飛び込むまでの決断の速さ。
 苦笑いでした。
 あと、ロケットが水中で動くのも乗れなかったです。
 「なんでロケットは今まで大人しくしていたの?早く自力で逃げればいいのに。」と思ってしまいました。

・ハーマイオニーへの拷問
 ベラトリクスが酷いことをしたと思いつつ、甘い気もしました。
 ヴォルデモートの直属の配下なので、少し拍子抜けでした。
 あれが一生消せないなら別ですけど。

・姿くらまし
 危機的状況が何度か描かれましたが、その度に「姿くらましで逃げれば」と思ってしまいました。
 意外と緊張感はなかったです。
 姿くらましをする場合としない場合の線引きがよく分からなかったです。
 そして、終盤のドビー関係。
 「妖精だから姿くらましで牢屋に入れた」というのも乗れなかったですけど、一番気になったのはハリーたちと逃げる直前です。
 早く姿くらましすればいいのに、べらべら話してしまって・・・
 その後の犠牲に不満を感じました。
 「すぐに姿くらましをしたけれど間に合わなかった」という展開の方が好きです。

③まとめ
 あまり楽しめませんでしたが、好きなところもあります。
 観て良かったです🙇‍♂️
もちお

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