ゴン吉

日本侠客伝 斬り込みのゴン吉のレビュー・感想・評価

日本侠客伝 斬り込み(1967年製作の映画)
4.0
高倉健による任侠の世界を描いた「日本侠客伝」シリーズの第7弾。
高倉健が主演、藤純子がヒロインを演じ、大木実、長門裕之、石山健二郎、南田洋子らが共演。
マキノ雅弘が監督を務める。 

渡世人で博打打ちの中村真三(高倉健)は、幼い息子を連れて流れ歩いていた。ある時、息子が病に伏せってしまうが、治療費の持ち合わせがない。真三は、地元のテキ屋を仕切る源蔵(石山健二郎)に頼み込んで金を工面してもらう。その御恩に報いるために、源蔵の希望で東京・新宿で露天商を開くが、その際に周辺を取り仕切る若松(大木実)に世話になる。一方、真三は息子を連れて上京してきたお京(藤純子)と祝言をあげて三人で新宿に住むことになる。そんな折、相州一家が若松に因縁を付けてくる....

高倉健の任侠を描いた作品ですが、本作ではヤクザから足を洗ってテキ屋を営む。
そして藤純子演じるお京と結婚。
渋い高倉健に対して、笑顔の似合う藤純子が映像によく映える。
ヤクザの世界ではないので惨劇の起きないストーリーに好感が持てる。
とは言え、クライマックスでは高倉健演じる主人公が怒りを爆発させて魅せてくれる。
守刀の封印を解いて白い着物を身にまとい、悪人たちをぶった斬ってスッキリです!
「死んで貰うぜ」 
オチもやくざ稼業でないのでホッコリです。  
「男には一生に一度 たった一人でやらなければならんことが きっとある お京 その時は真さんが白い着物を着る時で お前さんが その封印を切ってやる時なんだ わかったな」

2023.12 BS12で鑑賞
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