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妖魔のmitakosamaのレビュー・感想・評価

妖魔(1989年製作の映画)
3.0
楠桂の漫画が原作のOVA。まず驚くのが、絵柄が楠桂のタッチそのまんま!美樹本などもそうだが、80年代のアニメーションのスタイルに適したキャラクターデザインだね。
だからこそ、今の時代にリメイクし辛い作品だなとも思う。80年代という時代に則した作品だね。

武田信玄配下の忍び“緋影”は、妖魔の親玉となり消えた幼なじみの魔浪を追う。妖魔と戦い、顔に痣のある娘アヤとの出会うが救えず。
別の女のアヤとも出会い、魔浪と戦う。

作画が良いし全体的にアクションも迫力ある。
が、魔浪のキャラクターの掘り下げが甘いのがイカンともし難い。やっぱり尺が短いからね。敵キャラに感情移入し辛いのが勿体ない。
魔浪〜マロウ〜も発音だけ聞いてるとマルオに空耳してくる。ズバリそうでしょう。
途中信長の快進撃も触れられているが、その辺の史実との絡みも少なかったのも勿体ないな。

スプラッタ描写の激しさ込みで、80年代末アニメの混沌さが楽しめることは保証できるわ。
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