このレビューはネタバレを含みます
おバカー！
この人一人のお陰で戦況はしっちゃかめっちゃかですよ。
よくそんなに引っ掻き回せるね？
トラブルメーカーとはこのこと。
彼こそがそう、キング・オブ・トラブルメーカー！
でもそのお陰でストーリー動く動くの大波乱で観客的には刺激的に映画が楽しめるわけです。
ベケットにとってはたまったもんじゃないけど…
彼の仕事は狙撃であってボンクラ若手の育成じゃないのに…
任務にお守りにフォローに尻拭いにまじで踏んだり蹴ったりで気の毒すぎるベケット。
しかしそれでも立派に漢の背中を見せつけ先を行くベケット。
そんなベケットの元で一皮も二皮もむけさせていただいたミラーくん。
ミラーくん、自分が呼んだピンチに反省の色なし！笑
まあプライドの高い男ですからね。終盤は鯉登少尉ばりに成長も見せ、責任感も狙撃の技量も発揮して、これで借りは返した！なんて言いながら活躍しちゃって、素直じゃないだけということはわかるんだけどね。
ベケットにとってはたまったもんじゃないよね！
それでも最後は決して若手に責任も罪悪感も押し付けないベケット。負傷した商売道具ギリギリの射撃でボンクラもといミラー幕僚を救うシーンはカッコ良かったなあ。
正直、渋くて地味で停滞感に満ちた画面と展開に中盤までは退屈だったんですが、ミラーの浅はかな振る舞いで戦況が一気にマイナスに傾いてからのメチャクチャぶりがとても面白かったです。
見事なトリックスター(って言うのかなあ？)ぶりでした。勲章あげちゃう！
