Noo

バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>のNooのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

非常に難しくないですか??
最後で「あ…そう…!」ってなりました。

最後のジャスミンの返答に、私なりの解釈と、ネットにあった考察解釈からいくつか考えられるものをピックアップしましたが下記の通りです…。

①ジャスミンはブレンダを愛した。
②コックスのプロポーズが良くなかった。
③夫とヨリを戻そうと思った。


③は違うのでは、と思います。
プロポーズ直前にジャスミンは『ここに長く滞在する』と言っているので。
滞在中も夫への未練を感じさせるところは一度も無かったと思います。

②は確かに微妙です。ビザの件と引き換えに、というのは気持ちはどうあれいささかロマンに欠けるような気もします。
しかしその言葉を受けているジャスミンの表情ははにかんだ様な嬉しそうな表情にも見えるのです。

①が私は一番可能性が高いと思っているのですが。
踊りの最後に頬ではなく口にキスしているシーンでまずその可能性が浮かびました。あとは一度ジャスミンが帰ってしまった時にブレンダが出ていた聞こえない電話が、それこそ『calling you』だというところが大きいのでした。
あとは、夫と抱き合うブレンダを後ろから見守るジャスミンの配置とかも同様。
ブレンダの方は友情としか思っていないと思いますが。
しかし、①が否定されるのはジャスミンがコックスを男として受け入れているという点です。

部屋に入れる段では受け入れているのに、プロポーズ後のあの返答、ということは②なのか…?と悩ましいところですね。

作中でジャスミンがいなくなってしまったことを店員のカヘンガが手品(マジック)になぞらえて『魔法が消えてしまった』、と言うシーンがあるのですが、コックスの絵を見て魔法にかかっていたジャスミンも、ある意味『魔法が解けてしまった』という状態になったということなんですかね…。

と、思ったんですが、①〜③は否定ですが、④として、ブレンダに心からの友情を感じて言葉通り相談する、という解釈もあるかな、と思いました。
『私のヴィジョン』とまで言っていたコックスの描く2つの光はジャスミンとブレンダの事だと思いますが、それ程近く友情を感じたからこその相談する、だったのかとも…。

とりあえず何回か見ないと難しい作品ですね。
Noo

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