KEKEKE

バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>のKEKEKEのレビュー・感想・評価

4.0
- 変だけどあったけえ
- なんの衒いもなくスローモーションが使われていたり、画面がいきなり全ピンクになったりしてすごいし、冒頭10分間くらいの映像は変すぎてもはや陶酔的ですらあった
- 砂漠なのにどこか感じるじっとりとした湿度と、暑いだろうにそれを強調しない映像は掴みどころがないといえばないが、物語が進むにつれて画面の登場人物たちとの距離が次第に近く感じられ、彼女らの肌の熱に誘われるように引き込まれてしまう
- 夫と離別した2人の女性が新たな生活を始めるまでの出会いの物語

- この頃はまだドイツが東西に分断されていた時代であり、かつ冷戦の緊張状態の只中に撮られた作品だという背景を考えると、出自や思想の違う人々がひとつのカフェに集い肩を組み歌い踊るというストーリーには、今よりいっそう特別な意味があったことが伺える

- 最近イニシェリン島の精霊を見たばかりなので、序盤の2人にはそれと似た凶兆を感じてしまったけど無事わかり合えて良かった
- 人と関わることを肯定してくれるあったかい作品だった

- 主題歌正直知らなかったんですがめちゃくちゃいい
- 個人的にはマジックとブーメランのモチーフが何を意味してるのかよくわからなくて悲しかった
- あとバグダッドカフェのバグダッドがあのバグダッドじゃないと気づいたときには映画が半分終わってた
- アメリカンコーヒーが茶色い水なのはマジです
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