こーた

バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>のこーたのレビュー・感想・評価

4.1
冒頭の展開からはとても終盤が予想できない!砂漠の寂れたカフェと、愛する人と訣別し心が砂漠と化している二人。冒頭から小さい事件を積み重ねて終盤には大きな変化になっている。BeforeAfterがとても分かりやすい作品だなと思いました。
夫に砂漠に置いてけぼりにされ、砂漠を歩き続けるジャスミンはさびれたモーテル、バグダッドカフェを訪れる。そこには頼りにならない家族と共に、一人でガソスタとカフェ、モーテルを切り盛りするブレンダがいた。
怪しいジャスミンに嫌悪感を持つブレンダだが、彼女の心遣い(掃除や家族のケア)によって徐々に信頼するようになっていく。同じ境遇を持つ二人だからこそ分かり合えたのだった。
終盤はなんとも楽しそうなブレンダが微笑ましく、キャラ変わりすぎやろと感じるの同じくらい、それを解放してあげたジャスミンとの関係性が素敵だなと感じた。
ラストは一気に考察的になるが、実はまだ離婚していなかったか、ブレンダが好きだったかどっちだろうなあと勝手に思っていました。
燃えるようなラスベガスの夕日とブーメラン。
こーた

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