このレビューはネタバレを含みます
『ナイフみたいに尖っては、触るもの皆、傷つけたぁ♪』
チェッカーズの歌が浮かんでくる前半!
閉塞感で爆発寸前、身動き取れない感覚
あんな多文化にありながら、なお理解が追いつかない排他主義
そこからの、解放〜
この映画。幅広い解放を描いていた気がします。
夫婦もので素敵な映画は沢山ありますが、
夫婦という「かたち」から
一度離れたときの女性の開放感は
計り知れないものがあると私は考えます。
序盤のヤスミンしかりです。
あのルート55を歩いているヤスミンは
じつは楽しんで歩いていたのではないかな、と想像します。
せっかく止まってくれたクルマも断り、どんどん、どんどん歩いていきます。
そんなヤスミンが出会った場所がバクダッド・カフェ
そして、ブレンダ。
そう!最後の最後に、相談するブレンダ、笑
ラストのセリフが好きですね〜♪
じつは…
私がこの映画で1番うわ〜と思ったのは
画家のコックスです。
彼は女性への愛と尊敬を持っています。
多面的な宇宙への造詣を持ち
紳士的な男性に思えます。
ただ、あるときを境に
わたしにはエロオヤジにしか見えなくなってしまいました。
結婚を申し込む際にも、
「ビザ発給の為にも」って少しずるい言葉をだしてしまいます。
この求婚。
さぁ!幸せへの一歩になるでしょうか?
女性の選択肢はありとあらゆるものがあって、然るべきだと思います。
ですので、タトゥー彫り師のデビーの生き方もとっても素敵です。
とりとめのない感想になってしまいましたが、
ずーっとずーっと考えていて、
やっと見つけた、いまのわたしの落とし所です。
また、どのように感想が変わるか、それも楽しみです。
p.s.
「オォ!ブレンダ!」
ブレンダのご亭主が少し離れて車中泊しながら見守っている、あのシュールさが堪りません(^.^)