ミーミミ

バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>のミーミミのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

『ナイフみたいに尖っては、触るもの皆、傷つけたぁ♪』

チェッカーズの歌が浮かんでくる前半!


閉塞感で爆発寸前、身動き取れない感覚

あんな多文化にありながら、なお理解が追いつかない排他主義


そこからの、解放〜


この映画。幅広い解放を描いていた気がします。



夫婦もので素敵な映画は沢山ありますが、

夫婦という「かたち」から

一度離れたときの女性の開放感は

計り知れないものがあると私は考えます。


序盤のヤスミンしかりです。

あのルート55を歩いているヤスミンは
じつは楽しんで歩いていたのではないかな、と想像します。

せっかく止まってくれたクルマも断り、どんどん、どんどん歩いていきます。

そんなヤスミンが出会った場所がバクダッド・カフェ

そして、ブレンダ。

そう!最後の最後に、相談するブレンダ、笑
ラストのセリフが好きですね〜♪


じつは…
私がこの映画で1番うわ〜と思ったのは
画家のコックスです。

彼は女性への愛と尊敬を持っています。

多面的な宇宙への造詣を持ち

紳士的な男性に思えます。


ただ、あるときを境に
わたしにはエロオヤジにしか見えなくなってしまいました。

結婚を申し込む際にも、
「ビザ発給の為にも」って少しずるい言葉をだしてしまいます。


この求婚。

さぁ!幸せへの一歩になるでしょうか?


女性の選択肢はありとあらゆるものがあって、然るべきだと思います。

ですので、タトゥー彫り師のデビーの生き方もとっても素敵です。


とりとめのない感想になってしまいましたが、

ずーっとずーっと考えていて、

やっと見つけた、いまのわたしの落とし所です。

また、どのように感想が変わるか、それも楽しみです。


p.s.
「オォ!ブレンダ!」
ブレンダのご亭主が少し離れて車中泊しながら見守っている、あのシュールさが堪りません(^.^)
ミーミミ

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