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恋はデジャ・ブのmoonのレビュー・感想・評価

恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)
4.3

「ゴーストバスターズ」 イゴン役
ハロルド•ライミス 制作 脚本、監督作品

私にとっては「ゴーストバスターズ」のビル・マーレイより、本作のフィル役のイメージが強い。25年前くらいから何回か観ている大好きな映画。でも 今回は8年振りくらい。

先日 観て来た「ゴーストバスターズ/アフターライフ」で、初めてイゴン役のハロルド•ライミス(実はその日まで彼の名も知らなかった💦)が かなり前に亡くなっていた事を知った。そして、「ゴーストバスターズ」と続編2の脚本も彼が書いた事も知った。
映画観た後でビル・マーレイの「恋はデジャ•ブ」を ふと 思い出して、検索したら…なんと‼️この映画の脚本と監督を手掛けたのが、ハロルド•ライミスだと 初めて知った!「ゴースト~」から9年後の作品。

ビル・マーレイとハロルド•ライミスは実生活でも仲の良い友人同士だったんだ…
「ゴーストバスターズ/アフターライフ」のラストを思い出して、ジーンと来てしまった。本当に ビル達はハロルドに 幽霊でも良いから会いたかっただろうな…

そんな訳で この「恋はデジャ•ブ」をどうしても観たくなった!!


ストーリーは 人気天気予報士のフィルが、ある日目覚めると、それは昨日の朝だった!自分以外の人間や出来事全てが、デジャ•ブのように 既視感で満ちてる。信じられないまま、2度目の昨日を過ごすが…フィルは 訳が解らぬまま その日を何百回?も繰り返し生きる?事になってしまう…という、SF?ファンタスティックラブコメディ❣️
でありながら、深い…人生の在り方を感じさせる。単なるコメディではない…

永遠に?と思える程に繰り返す一日を過ごす事に対するフィルの感情の揺らぎ…時に楽しみ、怒り、絶望、諦観、そして…やがて愛しい女性の為に成長して行く姿が とてもテンポ良く、しかも丁寧に魅力的に描かれて行く。

久々に観て、やはり 素敵な物語だと思った!

ビル・マーレイは「イイ男(イケメン)」という訳ではないが、とてもチャーミング。だから、リタが、彼に惹かれて行く事に 素直に共感出来る!そしてリタを演じるアンディ•マクダウェルの笑顔の可愛さ💯と~ってもキュート❣️知的で大好き♡


ハロルド•ライミス…この映画の中に 彼の優しい眼差し、人間性、人生への慈しみが とても感じられる。
そして…「ゴーストバスターズ」より 確実に何倍も優れた脚本になっている!素晴らしい。
59歳で亡くなったなんて…早すぎる(><)

今まで全く知らなかった(と言っていい)俳優なのに…何でこんなに気になるのだろう?
この映画の余韻と「ゴーストバスターズ」最新作でのイゴンのイメージが、妙にハロルド•ライミスに重なるからだろうか…。

ともかく、「恋は~」は品の良いラブコメの秀作❣️

是非 オススメです!



[以下 ネタバレ]







フィルは繰り返しの中で起きてる あらゆる障害?事故を未然に防ぐのだが、ひとつだけ どんな事をしても貧しい老人の死を回避する事は叶わなかった…
このシーンはフィルにとっても、観てる私達にとっても…死は不可避だと、運命(さだめ)だと実感させられる。切ないが…とても重要なメッセージが込められている気がする…

フィルは町の住人達のあらゆる情報を入手して行くのだが、それを元に人々の懐に入って行く。人と人の繋がりは、お互いを良く知る事で作られる、大切な事だと改めて思わせられる。

でも…しかし、人々との仲を積み上げたのはフィル一人であって、住人にとってはフィルの存在は「今日会った人」に過ぎないはず だから…ラストのパーティでのフィルの人気者ぶりは???皆を同じ一日のうちに助けるのは可能?特にピアノの先生が「私の教え子」と言うのは…一日(しかも短時間)でマスターしたから?という事?…と 野暮な事を考えてしまう私😫
でも、そんなこと どーでもいい!!と思える素敵な物語である😊ことは確か!

面白いです!

ちなみに、ライミスは精神科医役で チラッと登場してます。
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