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恋はデジャ・ブのVisorRobotのレビュー・感想・評価

恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)
3.6
Netflixで見た。名作と伝え聞いていたイメージがあった。

確かにテンポがよくって面白い。ただ、なんか物語の倫理観も古いしオチも適当なことにややびっくりもした。これこそなんか最終的にキスして恋が成就したらええやん、細かいことはええやんええやんの精神で運営されているというか、結局なんでタイムループしていたのかも理由も明かされないし、特に解除条件もわからない。

途中でAM6:00まで夜更かししそうになった時は「お、なるほど。確かにループのラインを超えるまで寝なければ時空の裂け目を観測できるね」と思ったのだが、全然普通に寝てしまっていた。

最終的にピアノがうまくなっていろいろと親切をしたらヒロインに惚れられて幸せなキスと大団円につながった。もしかしたら、路上に誰もいないこと、ヒロインと主人公以外は描かれていないことが「実は死んでた」みたいな大考察につながるのかもしれないが、だとしても別に何にもよくないしな。

ここを基準に時間を操るラブコメもぐんぐん進化していったと思うと、原点であり金字塔というのはま、のみこめる。ビル・マーレイが全然かっこよくないからタイムリープを利用して女をものにしようとするところなんかAVの一設定にしか思えなかったのだが、(カメラマンのクリス・エリオットが最終的にコケにされるだけ(25セントでおばあに落札される)のも含めて)単に乱暴な価値観でまだよかった時代なんだろうな。

『恋はデ・ジャヴ』というタイトルも内容にあっているようであんまりあってない。タイムループみたいな単語が一般的じゃないから、デ・ジャヴで代替したんだろうな。
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