『自由になれなかったすべての者に捧ぐ』
聴けば必ず「おっ!」と反応してしまう超有名曲『大脱走のマーチ』にのせて描かれるコミカル(?)な脱出劇。
戦争捕虜が収容所からの脱獄に挑むのだから、本来なら全くもってシリアスな作風になるはずだが愉快な大脱走のマーチのインパクトがデカすぎてどこか流れるゆるーい空気感。
名作と名高い今作、これで良いのか?
やってることはもはや"プロジェクトX"なんだから、『地上の星』を流した方が緊迫感でるかも。
なーんて。
しかし不思議なことに168分の長尺にも関わらず全く退屈しない。
上映中に劇場から"大脱走"したくなる心配はない、不思議な魅力がある作品だった。