ぬじゃべす

大脱走のぬじゃべすのネタバレレビュー・内容・結末

大脱走(1963年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

大脱走を初めて観たのは今から丁度10年前、高校入試が終わって暇な春休みの中学生三年の時。有刺鉄線が巻かれた柵をバイクで飛び越そうとしているシーンがパッケージのDVDをレンタルし、夜中に視聴した。(その後、ファニーゲームUSAを朝まで観た)
当時観たときはやはりマックイーンのバイクシーンが印象的で正直そのシーンしか覚えていなかったが午前10時の映画祭の実質大トリという事で10年ぶりに鑑賞した。10年ぶりに観ると今度は不思議な事にマックイーンより脇を固めるジェームズガーナーやリチャード・アッテンボロー、チャールズ・ブロンソン、ジェームズ・コバーンなどのオジサマ俳優たちに注目してしまった。特に、英国空軍の中尉を演じたジェームズ・コバーンに目を奪われる。ジェームズ・コバーンの代表作で地獄の東部戦線で部下のために戦うドイツ兵の役を演じた「戦争のはらわた」
ドイツ兵の役を演じたと思えば「地上最大の脱出作戦」では米軍の少尉役をやっていたり、まぁ多国籍な役柄を演じることが多い。男臭い映画には引っ張りだこだ。あの見事なまでの馬面なのに笑ったときに見える白い歯に男なら誰でも惚れる…はず。ここまで長々と語ったが実はそんなに出番もセリフもあまりない。あまりないからこそ登場したときには観客を虜にする。ネタバレになるがクソデカいトランクケースをパクった自転車に乗せてのどかなドイツの田舎を気持ちよく自転車で運転するシーンがある。マックイーンのバイクシーンが動ならこちらはまさしく静だ。最終的には数少ない脱出成功者になるが、彼が親衛隊たちに捕まるシーンはとてもじゃないが想像出来ない。ラストはスペインの国境を越えて後ろ姿を撮りながらフェードアウトするがきっと白い歯を見せているに違いない。
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