オーウェン

タイムラインのオーウェンのレビュー・感想・評価

タイムライン(2003年製作の映画)
2.0
この映画「タイムライン」は、マイケル・クライトンの原作の小説もいまひとつだし、映画はもっとダメな失敗作であったと思う。

原作の小説を読んだ時は、マイケル・クライトンお得意の歴史ネタに、時間SFが融合するというので期待したのだが、時間旅行の概念と方法に関しては、マイケル・クライトンらしいテクノロジー・アイディアを駆使しているものの、総じて物語にご都合主義な展開が目立ち、ガッカリしてしまった。

ベテラン監督のリチャード・ドナーも往年の冴えがなく、詰めの甘さが目立っている。時間旅行のシーンもあっさりしていて、肝心の時間理論のくだりも、バッサリとカットされていた。

これではタイム・トラベル物としてもつまらないし、もっと言えば、作り手たちに"SFマインド"がまったく欠落していると思う。
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