【バットエンドはお好き？】
アメリカで名を馳せた奇術師フーディーニは集まった人々の前から忽然と姿を消した。誰もがその仕掛けを見破ることはできず彼は霊能力者に違いないと騒がれたが、実はそれはミスディレクション（思い込み）を利用した簡単な「トリック」によるものだった。
開始早々とてつもない引力で物語に引き込まれる。まるで観客に語りかけるようにジョントラボルタは言う「観客はバットエンドを望まないのか？」アメリカが隠し持つ麻薬捜査の"副産物"＝ソードフィッシュを奪うため最強と謳われた天才ハッカーに声がかかる。
ジョン・トラボルタ、ヒュー・ジャックマン、ハル・ベリーと豪華俳優陣のハマり役っぷりが半端ない。圧倒的臨場感のクライム・サスペンス、そしてその定義の枠にとらわれない戦慄のオープニングと大どんでん返しのエンディング。序盤からラストまで息づく暇を与えないエンターテイメントに終始興奮しっぱなしの作品でした。
