とうじ

三匹の侍のとうじのレビュー・感想・評価

三匹の侍(1964年製作の映画)
4.5
展開が本当に読めない。
偶然出会った侍達が百姓を助ける。。というあらすじだけ聞くと「七人の侍」のまんまなのだが、あちらは明快で力強い、戦いにつぐ戦いの骨太アクション・スペクタクルだったのに対し、こっちは百姓側も、侍側も、どこか精神的に弱く、不器用な部分があるので、コロコロ思ってもみない方向へと話が転がっていってしまう。
味方が敵側についたり、敵が味方側についたり、どっちにもつかずにいたり。。。
そのような、ブレブレな軸がかろうじて観客側の信憑性を保ちながら、どんどん死体が山積みになっていく様は、崇高な侍の精神を描く武勇伝などとはかけ離れた、下世話で意地悪な、娯楽性がある。
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