スラバヤ

無鉄砲大将のスラバヤのレビュー・感想・評価

無鉄砲大将(1961年製作の映画)
5.0
セットに人間を歩かせるんじゃなくて、人間を歩かせるためだけのセットを作る。顔のアップは時間を跨ぎ、電車を見送る人間は消える。富田仲次郎と江幡高志のコメディチックな空気感から外れた不気味さ、2人は目線や声、影によって心霊的な撮られ方をされる。和田浩治が振り向き、誰もいない風景が映される、あの静寂の冷えるような感触。江幡高志による銃撃。轢き殺そうと動く車。去り行く人を見つめる眼差し。
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