もちお

フェイス/オフのもちおのネタバレレビュー・内容・結末

フェイス/オフ(1997年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

 初鑑賞です。
 吹替版です。

 好きな作品です。
 怖かったです。

①良かったところ
・演じ分け
 ニコラス・ケイジさんとジョン・トラヴォルタさんの演じ分けが楽しかったです。
 宿敵の検挙に燃える真面目な捜査官と、凶悪な犯罪者。
 特に悪役を演じるニコラス・ケイジさんが新鮮でした。
 爆弾をセットしてハイになっているシーンが印象に残っています。

・怖い
 観る前は気分爽快なアクション映画かと思っていました。
 良い意味で裏切られました。
 まず、あの手術。
 顔を剥ぎ取るという状況にゾッとしました。
 しかも、剥がれた後の顔がチラチラ映っていました。
 医者のメガネに映った顔がなかなか強烈でした。
 そして、顔を取られたことを刑務所で知る絶望感。
 仕事も家族も奪われ、凶悪犯罪者とされている状況。
 真実を知っているのは自分だけという地獄。
 ニコラス・ケイジさんの表情も相まって、「もうダメだ……」と思いました。
 そこからどうやって立て直すのか、期待しながら鑑賞しました。

②気になったところ
・スタントさんへの切り替え
 見間違いかもしれませんが、スタントさんへの切り替えが分かりやすかった印象です。
 刑務所の屋上から飛び降りるシーンや、モーターボートでのチェイス。
 緊迫感のある場面ですし、スタントさんたちの頑張りに圧倒されるものの、没入感が削がれました。

・顔が戻るラスト
 お医者さんが殺害され、最後は元の顔を傷つけられていました。
 そのため、「もう戻せないんだ」と思っていました。
 事件を解決しても、顔は宿敵のまま。
 その苦さにフライングで好感を抱いていました。
 が、急に別の名医が出てきて元に戻るという着地。
 ハッピーエンドで良かったとも思っていますが、気持ちが少し乗りきらなかったです。

・宿敵の息子と家族になるラスト
 子供に罪はないものの、完全に受け入れるのは難しいのではと思いました。

③まとめ
 気になったところもありますが、好きな部分が大きいです。
 観て良かったです🙇‍♂️
もちお

もちお