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ロボコップ2のmitakosamaのレビュー・感想・評価

ロボコップ2(1990年製作の映画)
3.3
ロボコップの続編。1作目のポールバーホーベンの持つ悪趣味さが良くも悪くも消えてしまい、よりファミリー層向けになった感じはする。

今作は激ヤバロボット企業のオムニ社に加え、麻薬組織ヌークが登場。これと警察との3すくみ関係になる。
といえば聞こえが良いが、オムニ×ヌークの対立がメインで警察組織の描写がおざなりなのが惜しい。ロボコップに味方の筈の警官に見せ場が少ないのが勿体ないな。

という訳でオムニとヌークのどちらがヤバいか、が焦点になる。
完全な犯罪集団のヌークはボスであるケインを中心に、如何にもなチンピラ集団。
特筆すべきは極悪少年ボブだ。悪魔的ショタキャラ。最高じゃん。正直この小僧のキャラが強すぎてケインのカリスマ性が霞む。
市長を脅迫し、新型麻薬を認可するように迫ったりする。

オムニ社はロボコップ2号機の開発に失敗続きでメイン敵役の座をヌークに譲るかと思いきや…
どっこい、やっぱりオムニ社の方がイカレてる。
ロボコップの材料とする素体の人間は、優秀な警官よりも凶暴な犯罪者が適している、という無茶苦茶な理論でケインを機械化。凶悪犯を従順なロボットに魔改造するオムニ社の格の違いを見せつけたぜ。

ロボコップ化したケインにヌークは壊滅。
少年ボブも当然殺されるが、この時だけ可哀想な子供としてマーフィーに看取られて死ぬんだよね。
何でだよ。子供とは言え悪役はギャフンと言わされて死んで欲しい。死に様で悪ショタの格が落ちてしまったのが残念。

オムニ社は責任逃れでギリ生き残る。無茶苦茶だがそういう所は良い。
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