イホウジン

サタデー・ナイト・フィーバーのイホウジンのレビュー・感想・評価

3.3
それっぽさの継ぎ接ぎ

この映画が当時のアメリカのダンス・カルチャーを反映し、そして日本の80年代のディスコブームの火付け役になったであろうことは、鑑賞すればよく分かる。ビージーズの名曲に乗せて登場人物たちが踊る様に、憧れの目を向けざるを得ないだろう。

ただ1本の映画としてはかなり破綻しているように見える。ダンス・カルチャーだけでなく、ニューヨークの地理的な問題や時事ネタ,恋愛と群像劇など、当時流行っていた(かもしれない)モチーフを詰め込みすぎて、全く統一感のない展開になっていた。また次回作を前提とした映画だったからなのか、終盤の展開もイマイチ盛り上がりに欠け、終わり方もとても中途半端だった。曲が良いのがせめてもの救いである。
イホウジン

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