Dr女狐

サタデー・ナイト・フィーバーのDr女狐のネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

好きなタイプの青春物語だった。
けれど、やはり70年代の作品だけあって倫理観は合わないかも。レイプやゲイ差別の描写にはオエッとなった部分も。それも含めて、ブルックリンという都会と田舎の狭間の治安が悪い地域を表しているのかなとも思った。

他には70年代の人種差別や貧富の差、信仰心など様々なテーマが散りばめられていて一つ一つのストーリーは結構重い。
日本でも郊外の話ではよくあるなぁとか。(神奈川や埼玉っぽい)そこがまた少し共感しやすいポイント。
若い頃なにかに熱中してそれを夢にしても上には上がいて、自分は井の中の蛙ということに気づく。そんな主人公の大人になる話だが重いけど、自分も同じような悩みを抱える似たような歳なので不安そうな表情を見て自分も不安に駆られた。

ジョン・トラボルタの自信ありげに振る舞うけど優しさと迷い、寂しさが滲む表情がなんとも言えず物語に深みを与えていた。

あとは、終始何も解決しない。でも多分それが若者のすべてなんだろな。昇給に喜んだり、街を出ようと憧れの人に話してみたり…そういう積み重ねが大人になる準備であって、というね。

この頃のアメリカ映画ほろ苦いものが多くて好き。

信仰心や貧しさについてもう少し考察できる余地はあるな。。。

あと音楽は抜群。音楽は映画史に残る良い使い方と思っている。

トラボルタはがっちりしてる方がカッコイイよね。

一先ずこんな感じです。
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