あかぽこ

笛吹川のあかぽこのレビュー・感想・評価

笛吹川(1960年製作の映画)
4.0
貧しい百姓一族4~5代に渡る、農民から見た理不尽戦国物語。

戦国時代、武田領、甲斐国にある笛吹川の橋の袂に、虫籠の様な家に住む 戦場での立身出世を夢見る主人公一族代々の息子達と、領主武田家に翻弄されながらも平穏な暮らしを願うが、結果的に戦(戦争)に子供達の命を取られていってしまう両親を軸に物語は進み、最後は救い様の無い結末に向かって行くパターン。

同じ木下監督作品の『陸軍』とプロットが似た 戦国時代を例にした反戦映画だが、こちらの作品のラストはかなりやるせない…。

白黒映画なのにフィルムに焼き付け塗装してる方法で一部分がカラーになってる画面演出で不思議な雰囲気。

高峰秀子先生の15歳から晩年の老婆までの演技も 流石は希代の名女優。

やはり昔の役者さんは演技の振り幅の桁が違いますな~(^^)
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