ヒュー

評決のときのヒューのレビュー・感想・評価

評決のとき(1996年製作の映画)
4.3
綺麗事で丸く収める事は到底できないようなアメリカの負の側面。これは正義を信じて戦った男たちの話である。

法廷ものでありながら人種差別問題も扱っており150分程度では供給過多になっていた感じは否めないけどその分とても見応えがある。KKKや差別を真っ向から描いてるあたり本当に挑戦的な作品だなと。娘をレイプされ復讐に臨むカールやそのカールを弁護しようとするジェイクなど1人1人の心情が分かりやすく同調しやすいのも良い。そして本作1番の見所でもある白人の頭の片隅にある黒人に対する偏見や固定観念を風刺するかのような熱い最終弁論。色々なものが積み重なっての最終弁論だからこそ自然と涙が出てきました。熱すぎたよ。
ただ未だにこういう差別や偏見が無くなってないということを考えると非常に残念でならない。

法廷の内外を問わずマシュー・マコノヒー&ケヴィン・スペイシーの実力派俳優2人のバトルをもっと観たかったというのは本音。2人ともめちゃくちゃかっこいいんですよ…。あとサンドラ姐さんがひたすら美しかった。

日本でももうちょっと知名度上がって欲しいな〜。
ヒュー

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