コロン

評決のときのコロンのレビュー・感想・評価

評決のとき(1996年製作の映画)
4.0
黒人差別の根深さを再認識させられる意欲作で、法廷ドラマというよりはヒューマンドラマ。キーファー・サザーランドのような輩やKKKのような犯罪者集団がいまだに存在していることに暗澹たる気持ちになる。黒人差別が激しい南部州で、黒人被告を救おうと、数々の妨害にも怯むことなく最後まで自分の信念を貫くマシュー・マコノミーに喝采を贈りたい。しかし、加害者を憎み、被告に感情移入する余り、そうではないと知りながら心神耗弱を唯一の理由に無罪に導く弁護手法は本当の正義なのだろうか?とても難しい問題だと思う。ラストでマシューとサミュエルの娘が直ぐに打ち解け合う姿に希望が垣間見える。悪役の多いクリス・クーパーが演じた公正無私な保安官補は嬉しい驚きだった。それにしても、アシュレイ・ジャッドがいれば十分なのに、サンドラ・ブロック要る?
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