たた

評決のときのたたのレビュー・感想・評価

評決のとき(1996年製作の映画)
4.5
(コメント欄になぞなぞ書いたので暇な人は頭の体操してみてください)
・・・

法廷ものとしても、人種問題を考える作品としても、かなり見応えありました…!!

「最終弁論は…出来ません。これは物語です。どうか目を閉じて聞いて欲しい」

「物語」の最後の一言に貫かれます。
いかに自分がそして人々が、思い込みや決め付けや固定観念や先入観や偏見に覆われた心で、漫然と物事をとらえているのかを、痛感させられます。

トリッキーな論法に過ぎないのかも知れませんが、この「最終弁論」には確かに人を動かす力がありました。

思うことがあり過ぎて感想がまとまらない。
・・・

人種問題って根深いですね…
特に白人至上主義者の異人種蔑視は。

差別すまいと思い過ぎると逆差別につながるし。
ところで、外国人に出会ったとして、「背高いですね!足長いですね!」と言ったら侮辱とか差別になるんでしょうか。
ならない気がしますがどうなんでしょうか。
その人が黒人だったとして「肌が黒いですね!」は?
「健康的ですね」や「かっこいいですね」を付け足しても黒さを侮辱したことになるんだとしたら、
人はやっぱり、黒いことを悪いこと・劣っていることだと、本能的に歴史的に感じているんでしょうか。
色の白いは七難隠すってことわざもあるけど。

白は光、黒は闇。
白は天使、黒は悪魔。
白は無罪、黒は有罪。
白は無垢、黒はヨゴレ。
白星と黒星。
ホワイト企業、ブラック企業。

腹黒とかお葬式とか、黒は大体良くないイメージで使われることが多いですね…
どういうことなんでしょうね。
たた

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