安堵霊タラコフスキー

約束の土地の安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

約束の土地(1974年製作の映画)
4.3
この作品みたく美しい映像が目立つ映画というのは、昔は嫌いでも改めて見て気に入ってしまうってことがよくある。

というのもこの作品は上流階級の若い男三人が主役となっていて、彼らの傲慢さが目についたから初見時は終始イライラさせられたが、再び見てみると労働階級の仕事風景と優雅な上流階級との対比や街や自然の純粋に美しい景色等映像的に中々優れていたことがよくわかり(特に終盤の火災のシーンは圧巻!)、その映像に見入る場面が多かったおかげでキャラとかが気にならなくなっていた。

キャラや物語に注目するのと映像自体を見ることでこうも印象に違いが出るのかと改めて気付かされたし、やはりワイダの作品はこういう映像に力の入った作品の方が好きだ。