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約束の土地のgenarowlandsのレビュー・感想・評価

約束の土地(1974年製作の映画)
3.3
ポーランド人、ドイツ系、ユダヤ系の三人の若者が新しい時代を夢見て、それぞれ知恵や資金を出しあい、綿織物の工場を建設し、事業を運営していきます。

ところが、アンジェイ・ワイダ監督は資本主義に反対の立場だったようで、ことごとく、拝金主義と搾取の図として描いていました。なので、なんだかなあ、という感想を持ちました。白黒や善悪つけて対立させるより、もう少し深みや多面性がほしいなと思いました。体制批判をする社会派の監督ですが、この作品は当時社会主義だった政府の許可が下りやすかったそうです。だと思います。

三時間近い長編の歴史物語ですが、緊張感あるエピソードの連続で長さを感じさせないのは流石だと思いました。
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