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約束の土地のprasticのレビュー・感想・評価

約束の土地(1974年製作の映画)
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オールタイムベスト10には入る映画


2年くらい前にみた時に書いた下書きがまだ保存されてて感動したので、投稿してちゃんと保存しておく(でもこれ、つくり途中やな)
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神戸のポーランド映画祭でみた。

簡潔にいうととても面白かった。
偉大な映画だ、とはっきり言える。

産業革命時期のポーランドの工業都市ウッチで、金持ちになるため田舎から出てきた3人の男たちを中心にして話は進む。

職人の手仕事から大量生産の機械化の流れで、混乱し対立し、消費されるヒトビトの累々を、シビアにシニカルに描いている。

いろんな対立が描かれている
「伝統」対「成り上がり」だったり「労働者」対「雇用主」や「

成り上がりを狙う若者たちの前に、前時代の大人たちは裸の王様のように見える。
伝統にあえて固執する父と、その父を捨て都市にのりだす主人公。
主人公に利用されあわれにも炭鉱の中で死ぬ傲慢チキな工場主。
利用しあいのなかで利権にのみこまれていく3人組の成功劇は、主人公がお偉いの夫人を愛人にしてしまって頓挫する。
(でも転んでもただで起きない)



かなり強固な歴史への知識背景に裏付けられているので、これを見れば産業革命時代のウッチのある側面が理解できると思う。
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