《冴えない銀行員のデホは、パワハラ上司のヘッドロックに抗うべくプロレスジムを訪れる。最初は相手にされなかったものの、反則レスラーとして白羽の矢を立てられーー》
ジャンル・作風にとらわれない独創的なフィルモグラフィを誇るキム・ジウン監督の初期作。
2000年製作だけあってか、時代を感じさせる90年代っぽい絵面が新鮮。
外れた道で自分と向き合い、意思を持って歩み始める流れはどう転んだってド直球で熱くなりそうなのに、横道逸れまくりの自由な話運びで、なかなかこっちの期待するポイントには火を点けてくれない。映画そのものが完全に我が道を歩んでる。(褒めてます)
さりげにソン・ガンホがボディダブルなしでアクションこなしてるシーンも結構ありそうで、だからこそレスラーとして変化していく過程がもっと充実してれば…