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暴れん坊兄弟のhummingbirdのレビュー・感想・評価

暴れん坊兄弟(1960年製作の映画)
4.5
山本周五郎原作、千代乃介と中村嘉葎雄の主演作。いいところが多過ぎて、とても書ききれない。

千代乃介は「昼あんどん」と言われるおっとりした侍。殿(錦之助)の頼みで、国元へ。兄を心配した「そこつ者」の弟・嘉葎雄も、兄を追う…。

千代乃介に対する周囲の評価がコロコロ変わったり、人が不正を見逃したりなど、物語は風刺がきいている。

人を傷つけない千代乃介(クライマックスの立ち回りは刀でなく、丸太)の賢さと、兄を慕う嘉葎雄の優しさ(表面から見えるのとは真逆の要素)。

沢島監督らしいスピード感は嘉葎雄が担当。中盤の城の中で大暴れするシーンが特に素晴らしい。

ダレ場が全くなく、センチメンタルになり過ぎず、本当に面白いエンタメ。

「痛快! 時代劇まつり」
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