あざらし

ビルマの竪琴 第一部のあざらしのレビュー・感想・評価

ビルマの竪琴 第一部(1956年製作の映画)
4.3
「ビルマの土はあかい
岩もまたあかい。」

ビルマとは現在のミャンマーのことです。
戦争が終わった後、日本兵士はタイへなんとか入ろうとしていました。疲れる兵士たちを慰めるために主人公水島は竪琴を弾き、隊員はそれに合わせて合唱するのでした。

白黒映画ですし、ステレオの音も割れているしで観にくいですが、とても興味深く面白い映画です。
始めから食い入るように観てしまいました。

敵軍の合唱に合わせて竪琴が鳴り響きます。
こんなにも心が寄り添うのに、戦争とは殺し合いとは何事でしょう。

戦争での爪痕。
戦争はその最中だけではなく、終わった後にも深く痕を残します。
戦争後、敵国にいた兵士たちを知ることの出来る貴重な映画だとも思います。

「自分は隊長から一人も無駄死にさせるなと言われて来ました。」
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