このレビューはネタバレを含みます
クロノスという題名と、オープニングの流れから『時』を題材にした話かと思いきや、これはギレルモ・デル・トロ監督独自の解釈のヴァンパイア映画といったところでしょうか。
ヴァンパイア誕生の仕組みや設定がすごくしっかりしていて、監督の細部へのこだわりを感じました。
自らのためではなく、クロノスに与えるが故に血を欲するようになるというのがおもしろいですね。
一家の事を思うと切ないですが、とても美しいラストシーンだったので、これはバッドエンドではないと受けとめたいと思います。
『パンズラビリンス』の時にも思ったんですが、ギレルモ・デル・トロ監督の映像は、こういう切ないシーンの方がより際立ちますね。