黒人ボクサーに対する冤罪を題材とした、実話ベースの作品。しっかりとドラマチックに仕上げられており、面白かった。
「マルコムX」を観た時も思ったが、デンゼル・ワシントンは本当にこういう役が上手い。知的な雰囲気と力強さの両立。不条理に耐え忍ぶ姿は修行僧のそれのようなストイックさも感じられる。
それから終盤に登場する判事もいいキャラだったな。やる気がなく集中力に欠くような仕草をしながら的確な判断を下す有能。ベタだなぁと思いつつ、素直にベタなキャラは見ていて嬉しい。
アメリカが舞台の法廷モノは何本か観たがどれも最悪で良いですね。体制が個人を本気で潰そうとする時のその迫力、これがやはり違いますよ。