エノモト

ザ・ハリケーンのエノモトのレビュー・感想・評価

ザ・ハリケーン(1999年製作の映画)
4.6
人種差別による冤罪で終身刑となってしまった天才ボクサー、ルービン・“ハリケーン“・カーターの事実に基づいた伝記映画。

終身刑を受け、月日は流れて一時は世間から忘れ去られてしまいますが、ある少年が、以前出版した自身の境遇を綴った自伝を読んだことを機に無罪を勝ち取るための戦いが始まります。

当時の社会に根付いた差別意識を背景とした偏見に満ちた司法判決は本当に腹立たしいけれど今作はルービンの人としての強さが際立って描かれてます。

辛抱強く耐える戦いを続けるルービン、そしてルービンの生き様に感銘を受けた少年レズラとその里親たちの、自らの危険も顧みずに諦めない姿にグッとくる。ルービンと彼らの関係性もすごく良い。

心情、精神の強さがすごく伝わってくるデンゼル・ワシントンの演技が素晴らしかったです。
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