FREDDY

黄色い星の子供たちのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

黄色い星の子供たち(2010年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

フランス政府がナチスに協力し、1万3000人のユダヤ人を競技場に収容した事件を、当時の経験者の証言をもとに映画化した本作。まず触れたいのはやはり、本作で描かれている物語が実話であることには驚きましたし、認識のなかった、第二次世界大戦下のナチス・ドイツの占領下にあったフランスで行われた最大のユダヤ人大量検挙事件、"ヴェル・ディヴ事件"を知れたことだけでも個人的には観る価値は大いにありました。そして、事件の詳細を知るとともに胸をぎゅっと締め付けられ、"ユダヤ人迫害"について深く考えさせられましたし、メラニー・ロランが演じるアネット・モノやユーゴ・ルヴェルデが演じるジョー・ヴァイスマンを軸に描かれるドラマには大きく心を揺さぶられました。収容所での子別れやラストの再会のシーンには思わず目頭が熱くなりましたし、本作は観るべき作品といったところですかね。とても素晴らしい作品でした。ダヴィッド・シェインバウム医師を演じたジャン・レノやスラ・ヴァイスマンを演じたラファエル・アゴゲもとても魅力的でしたし、とくに印象的だったのは、ノエ・ジグレールを演じたマチュ・ディ・コンチェートですかね。彼から終始目が離せずにいました。
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