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日本暴力団 組長くずれのumihayatoのレビュー・感想・評価

日本暴力団 組長くずれ(1970年製作の映画)
5.0
オープニングのなかなか攻めた色デザインの家の玄関が自動ドアなのまず笑うし、池部良の棒読みに呼応するごとく、鶴田浩二も棒読みになり、なんとも味のしない会話が流れ苦笑い

前半は全然味も噛みごたえもないし、「あれ、今日台本渡されたのかな?」と思うレベルで噛みまくったり探り探り喋っていて笑ったのですが。

「若い頃にゃ女に惚れたこともあった。」
「勘違いしないでくれよ。俺はヤクザが嫌いだと言ってるだけだ。怖いと言ってるわけじゃない。」などの鶴田節名台詞もあり、やはり鶴田浩二の所作や漢気を見るだけに見ても価値があるし☆5
今回はボーリングデートの時の立ち振る舞いも勉強させていただきました。

お話の方も、「ヤクザとしての義理人情」と「堅気としての義理人情」の区別をしっかりとつけ、あくまで堅気として復讐に向かう姿にグッときました。
なかなか変わり種でいい作品だなと思います。

芸能界とヤクザの関係なんかこの手の映画見たらすぐわかるよなー
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