あめみや

底抜けもててもててのあめみやのレビュー・感想・評価

底抜けもててもてて(1961年製作の映画)
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ねぇふざけすぎ(笑)だけどバカ洒落てる。
大学の卒業式で失恋して女性不信になっちゃったハーバート君が、やっとの思いで就職した先は女性寮だったっていう。それからのドタバタ劇を描いていて、ストーリー的にはそこまで面白いわけではないけど見せ方は面白い。まず60年代女性のコンサバファッションは大好きだし、色使いもカラフルでかわいくて見ているだけで心が躍る。

寮を真っ二つにしたドールハウスのような巨大セットは圧巻。
朝起きて、各々身支度しながら1Fの食堂に全員集合する Good Morning Herbert! は、この特殊なセットを最大限活かした瀟洒なシーン。
また度々女性に取り囲まれたハーバートが、Mooooom!!!!!と絶叫しながら屋敷中を駆け回る様子も全景ヒキのショットによって際立ち、一層コミカルに見える。

底抜けシリーズ初めて観たけど、シーンの1つひとつがドリフのコントのよう。ジェリールイスの笑いは顔芸やオーバーリアクションが多くて視覚的にもわかりやすく、日本人にも馴染みのある笑いの取り方だと思う。志村けんや加藤茶らが影響を受けたってのもわかる。
お気に入りは、女性を迎えに訪れる紳士たちとハーバートの絡みと、入っちゃいけない部屋での出来事。シルヴィアルイスの脚美しすぎてうっとり。

黒一点という構図が多いなか、後半のテレビ中継のシーンで寮にやってくる大量の男性スタッフにもまれるハーバートというのも対比として面白かった。
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