映画観太郎

イエスマン “YES”は人生のパスワードの映画観太郎のネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

人生にはちょっとの勇気が必要で、
それを後押ししてくれるものとしての側面は宗教にもある(そういうことが言いたい映画じゃない笑)


なんかルールとか約束事があるからこそ踏み出せることって確かにある。

踏み出すことの責任を自分じゃない所に置けるというのか。

例えば仕事でも自分の肩書きがこれだからこの人に喋りかけられる(喋りかける必要がある)とか、逆も然りでこの肩書きだから喋りかけるのはおこがましいかとか。

前者は結果的に良い方向に力が働いてるけど後者は根本的に胸の中にある喋りかけ辛い気持ちを肩書きのせいにできちゃう。本当は喋りかけた方がプラスなのはわかってても、やっぱり喋りかけづらいからそれの逃げ道にもなるというか。

そういう意味でもルールは楽。
思考を放棄してそれに身を任せれば良いから。

本作の主人公も課されたYESルールが最初はプラスの方に働いていくんだけど、踏み出せた後もルールにがんじがらめになっていた。
YESルールを放棄すべきタイミング、誠実に思考が求められた時も自分の気持ちを無視してルールに則って、

結果、信頼をなくした。
そりゃそうだよな、って話なんだけど。

やっぱり人間ここぞという時はきちんと相手に向き合わなきゃ真の関係性は築けない。

ほんで自分のことを自分で決めつけない方がいいし、周りの言うことも100%では断じてない。

だから考える必要があるし、
勇気も、ルールの力を借りても良いからとにかくまずは出す必要がある。


はみ出していきたい。
そして自分が愛せる自分になりたいよね。


シンプルだけど現代人に見てほしい良作。