CANACO

イエスマン “YES”は人生のパスワードのCANACOのレビュー・感想・評価

3.4
2008年公開。ジャケットの能天気を超えたジム・キャリーの顔。ジム・キャリーモード全開映画なんだろうなと思いながら、ポイントが高いので気になっていた作品。

スコットランド出身の、コメディアンから司会までやるダニー・ウォレス氏の経験を基にした小説『Yes Man』が原作。シネマトゥデイのインタビューによると、実際に車を買ったり地球の反対側まで旅行をしたりしたらしい。

見たらヒロインがズーイー・デシャネルだった。『(500)日のサマー』のサマーじゃないか。本作は『サマー』の前年に公開された作品で、サマーを見て心砕かれた男性は本作でリハビリしてほしい。ちょっとヘンで可愛い。目玉付きの水色ヘルメット欲しい。

離婚歴がありNOが口癖、世の中を斜めに見て、レンタルビデオで映画を観ることだけが楽しみの銀行員が、新興宗教団体のような怪しいセミナーに連れていかれて「全てに対してYESと答える」誓約をさせられる。そこから運命が好転し、世の中の見方が変わっていく物語。

ほぼジャケットのイメージ通りのストーリーだったけど、とても楽しい。

1時間44分の中にエピソードをぎゅうぎゅうに詰め込んでいるので飽きないし、脇役含めて登場人物のキャラが全員立っている。ジム・キャリーは面白いけど、彼だけが面白いのではなく、全員それぞれファニーなのがよかった。

個人的には、リス・ダービー演じる銀行の支店長に笑った。上司になってほしいし、一緒にふざけたい。
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