高橋早苗

イエスマン “YES”は人生のパスワードの高橋早苗のレビュー・感想・評価

4.3
周りのすべてに 返事は常にひとつ
「ノー」と言う男


妻とは離婚
友達の誘いにものらない

カール・アレンの毎日は
職場と自宅の 往復だけ
楽しみといえば 自宅で観るレンタルDVDだけ
それも退屈しのぎに選んだものばかり


ある日 久し振りに会った友人が
とあるセミナーに誘う
「いつまでも銀行員のままでいいのか?
 人生楽しくなるぞ 保証する」

…親友から 付き合いの悪さを咎められていたカールは
しぶしぶ参加

怪しげな男から
「今後すべてに『イエス』と答える」誓約を迫られ
「イエス」と答えた瞬間から
彼の人生は転がり始める


その転がりっぷりと
彼の目の前に現れる人や物事が
どれもこれも笑えるw


彼の変貌ぶりと
状況の変化を見ていると

人と交わることでしか
人生は動き出さない

・・・ということが、よくわかる


そしてもうひとつ
彼は 最初のうちこそ
無理矢理「イエス」と答えていたけど
次第に本音で
「イエス」と言えるようになっていく
それは、「ノー」も選択できるようになるということ


それまでの自分にはない選択肢を選び「イエス」と言い続けたからこそ
それは無理(ノー)!も
感じられるようになったのね^_^

「ノー」ばかり言っていた時には わからなかったこと


《Yesは、Noを選ぶこと》

いつでも
停滞している何かを
動かしていくのは

本人なら「ありえない」と感じる選択肢ということ
枠外、ともいう


人と交わることでしか
人生は動き出さない
「ありえない」選択が
道を開く

そこには
本音という名の
本物の「イエス」と「ノー」がある。
高橋早苗

高橋早苗